アシックス S4+ YOGIRI 徹底レビュー

アシックス厚底ランニングシューズ『S4+ YOGIRI(エスフォー プラス ヨギリ)』をレビュー致します。実際に履いて色々なペースで走ってのレビューとなりますのでぜひ参考にしてみてください。

2023年2月に販売された『S4』から約1年8ヶ月での発売となった『S4+ YOGIRI』

人気のあった前作からどう進化したのか、そして同じくアシックスの『マジックスピード4』との違いも含めてお伝えしたいと思います。

S4+ YOGIRI は、サブ4向けのランニングシューズとなります。

目次

S4+ YOGIRI

アシックスから発売されている『S4+ YOGIRI (エスフォー プラス ヨギリ)』はサブ4を目指している中級者向けのランニングシューズという位置付けとなります。

メタスピードシリーズはまだ履きこなす自信がない方、初めてカーボンシューズを購入検討している方にもおすすめのランニングシューズとなります。

まずは、公式なデータから見ていきます。

ソールの厚さ 前足部 : 33.5mm
       後足部 : 39.5mm
ミッドソール素材 FF TURBO PULS/FLYTEFOAM
価格 : 22,000円(税込)
重さ : 約240g  (27.0cm 片足重量)

サイズ感・重さ

サイズ感

マジックスピードシリーズ、メタスピードシリーズ、ノヴァブラストシリーズなども所持していますが、全て同じ26.5cmとなり、通常のサイズ感となります。今回の S4+ YOGIRI も同様に26.5cmで問題ありませんでした。

前作(S4)からアッパーが変わったことにより、横の圧迫感が減りました。
履き心地が更に良くなり、長時間のランでも負担が少なくなりました。

重さ(重量)

S4+ YOGIRI の片足重量は222.5g(26.5cm)でした。※個体差はあります

前作のS4は221.5gでした。
個体差があるので、その違いかなといったところです。

メタスピードパリシリーズよりは重いですが、マジックスピード4よりやや軽い。
走った際も重く感じることなく、レースやスピード練習にも対応できます。

使用感・実走レビュー

S4+ YOGIRI を実際に履いてトレーニングした感想をレビューします。
トレーニングとしては、「ジョグ」「ペース走」「閾値走」で使用しました。今後は「タイムトライアル」「インターバル」「ロング走」でも使用していく予定です。

スムーズな走りを実現

新しいシューズを初めて履いた時は、慣れるのに少し時間がかかることが多いです。
『S4+ YOGIRI』は初めてのトレーニングはフルマラソンのレースペース走15キロ。
違和感なくスムーズに走れ、余裕を持って走れました。

ラスト2キロは、それぞれ閾値ペース、インターバルペースまで無理なく上げることができました。

楽な履き心地

前作(S4)との大きな違いの1つはアッパーの変更にあります。

アシックスの多くのレースモデルに使用されているアッパーはやや硬めでブレをより抑えてくれる素材になっています。
前作のS4も同様の素材で、履き初めの頃はややきつさを感じました。

今作はマジックスピード4、メタスピードスカイ(初代)などにも使用されているエンジニアードメッシュとなり、柔らかい足当たりです。

高いグリップ力

メタスピードシリーズやマジックスピードシリーズ、前作のS4と同じ素材のアウトソールでとても高いグリップ力を発揮してくれます。

S4+ YOGIRI のアウトソールはメタスピード、マジックスピードよりも広い面積で使用されているのでよりグリップ力が高くなっています。
広い面積での接地が可能となる為に安定性が増しています。

また、他のレースシューズとは違い、かかとまで保護されているのでヒールストライク(かかと着地)の人も安心して利用することができます。

メタスピードエッジパリに似ている

『S4+ YOGIRI』と『メタスピードエッジパリ』の見た目はとても似ています。

大きな違いはカーボンプレートより下のミッドソール素材です。

ソールの厚さもほとんど変わらず、ドロップの違いも1mm。

S4+ YOGIRI の下部のミッドソールはやや硬めの素材になっているために、安定性を実現しています。
かかとの方がその素材は厚くなっているので走り方によって感覚が大きく変わってきます。

フォアフット(前足部着地)の場合は、エッジパリに近い感覚です。
かかと着地の場合は、エッジパリとは別物の感覚になると思います。

フルマラソン以外にも5km、10kmなどでも使えるシューズ

フルマラソンのペース走によく使用していますが、とても楽に走ることができています。

閾値走6km(3’41/km)+ペース走15km(3’55/km)

普段は同じ日にやらない練習ですが、間を10分の休憩での実施に成功!
脚に疲労がある中でもマラソンペースが楽に出せました。

8km走 29’01(3’38/km)

30km走前日のセット練として実施した8km走
10kmまでいくだけの余力を残してのこのタイム。
このまま10kmまで走っていれば自己ベストを15秒ほど更新できていました!

翌日の30kmにも疲労は残らず、4’02/kmのフルマラソンペースで完走。

耐久性・寿命

ランニングシューズで気になるポイントの1つに耐久性・寿命があります。
厚底カーボンシューズの寿命は短いというイメージがありますが、S4+ YOGIRI の耐久性はどうでしょうか?

使用経過は都度こちらに報告させていただきます。

現在はまだ100km未満ですので、性能面・見た目に大きな変化はありません。
私は前作のS4を含め、アシックスのランニングシューズをたくさん履いてきているので、同じ素材の耐久性もわかっています。

S4は現在既に500km弱走っていますが、まだレースペースを楽に走れる性能を維持しています。

S4+ YOGIRI も同様の耐久性を持っていると思いますので、これからしっかりと走って検証していきたいと思います。

まとめ

S4+ YOGIRI は最上位モデルのメタスピードシリーズをより安定させ、より多くの人が履きこなせるシューズとなります。
サブ4向けのランニングシューズとして販売されていますが、4’00/km以下のペースでも無理なく走れるので、サブ3.5やサブ3を目標としている人にもお勧めできます

マジックスピード4は公認大会での使用はできませんが、S4+ YOGIRI は公認大会での使用ができます。

ランニング初心者のレース用~上級者の練習用まで使用できるランニングシューズとなっており、クッション性と安定性を兼ね備えたとても良いシューズでした。
いつものランがより気持ちよく感じれるシューズ、これからもどんどん履いていきたいと思います。

現在の販売価格

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