マジックスピード4(アシックス) 徹底レビュー

アシックスの厚底ランニングシューズ『マジックスピード4』をレビュー致します。

2023年9月に発売されたマジックスピード3から、約10ヶ月での販売(一般店舗の販売は2024年8月1日)となった『マジックスピード4』。
秋のレースにも間に合うので、よい時期の発売かなという感じです。

マジックスピードシリーズは新しくなる度にかなりバージョンアップしてきているので、今作も期待大です。
マジックスピード3や、S4も所有しているので、そちらとの違いも含めてレビューしていきたいと思います。

目次

マジックスピード4

アシックスから発売されている『マジックスピード4』は厚底ランニングシューズ初心者からサブスリーランナーにもおすすめのランニングシューズとなります。

まずは公式なデータから見ていきます。

ソールの厚み 前足部 : 35.5mm
       後足部 : 42.5mm
ドロップ 7mm
ミッドソール素材 FF BLAST PLUS
         FF TURBO
価格 18,700円(税込)
重量 約245g(27.0cm 片足重量)

サイズ感・重さ

サイズ感

マジックスピード3、S4、ノヴァブラスト4など所持していますが、マジックスピード4も含め全て26.5cmとなり、通常のサイズ感となります。
それぞれ、圧迫感は異なってきます。

マジックスピード3やS4はやや圧迫感がありましたが、マジックスピード4は圧迫感なくしっかりフィットする感じでした。

その差を感じさせる要因の一つにアッパーの素材があります。

アッパー素材シューズ例
モーションラップアッパーメタスピードスカイ+(エッジ+)
S4
マジックスピード3
メタスピードスカイパリ・エッジパリ
エンジニアードメッシュメタスピードスカイ
マジックスピード2
マジックスピード4
ウーブンノヴァブラスト4

今回のマジックスピード4に使用されているのは、エンジニアードメッシュ。

伸縮しやすい順に並べると
ウーブン > エンジニアードメッシュ > モーションラップアッパー
という感じです。

メンズ、レディースに加えてワイドサイズもございます。

重さ

マジックスピード4の片足重量は232.5g(26.5cm)でした。 ※個体差はあります

マジックスピード3の計測は212.5g(26.5cm)でした。20gの増加となりました。
(公式発表では27.0cmで10gの増加とのことです。ここは個体差ということであまり気にしないようにします)

この厚底でこの軽さは驚きです。

前作(マジックスピード3)との比較

公式HPより

画像は公式HPより

前作(マジックスピード3)は、厚底ではあるがやや薄さを感じました。
その分、軽いというのも特徴の一つでした。

マジックスピード4は厚さが6.5mm(27.0cmサイズの場合)も増え、超厚底シューズとなったのに重量は10g増のみ。
薄底シューズが好きな人はマジックスピード3、厚底シューズが好きな人はマジックスピード4という選び方もできるでしょう。

また、今作ではカーボンプレートの形状が変わったのも大きな違いだと感じます。
癖がなくなり、より多くの人に合うシューズとなったと感じました。

使用感・実走レビュー

マジックスピード4を実際に履いてトレーニングをした感想をレビューします。
トレーニングとしては、「ジョグ」「閾値走」「ペース走」で使用しました。今後、「インターバル」「タイムトライアル」でも使用していく予定です。

グリップ力の高さ

前作と変わらず、マジックスピード4にもメタスピードシリーズと同じ『アシックスグリップ』が採用されています。
形状は少し変更されていますが、かかとの方までしっかりとアウトソールでカバーされているので踵着地の人も安心して走れると思われます。

グリップ力の高さは雨の日や滑りやすい路面でも力を発揮してくれます。
マジックスピード2(950km使用)、マジックスピード3(800km使用)も同じアウトソールですが、アシックスグリップはまだ力を発揮してくれています。

滑りにくいというのは安心して走れるのでとても重要だと感じます。

部分的にアウトソールがカットされていますが、前作もそうでしたが走る際には影響を感じることはありませんでした。

クッション性&反発性の高さ

前作との1番の差は『クッション性と反発性の高さ』です。
この進化は素晴らしい。
マジックスピード2、マジックスピード3、マジックスピード4と履いてきましたが、前作までは厚底シューズの枠組みに入っているものの厚底感はちょっと物足りなさがありました。

今作はメタスピードシリーズより厚底になることで、ミッドソール素材の反発性を補っています。
その分、やや重さは増えましたが、履いている時は気にはなりませんでした。

接地時の地面からの衝撃もなく、気持ち良く走れます。

安定性の高さ

前足部35.5mm、後足部42.5mmという超厚底シューズなのに横ブレがなく安定した走りができるのがアシックスの良いところ。

マジックスピード4も同様、とても高い安定性で安心して走れます。

アッパーがフィットしている
かかと上部のクッション
本体とシュータンの一体化(ウィング構造)

これらも安定性の高いシューズを実現している理由の一つだと感じます。

クッション性をしっかり出しながら、安定性は崩さない。
初心者ランナーさんでも安心して履ける嬉しい特徴です。

『マジックスピード4』はこんな人におすすめ

ランニングシューズにはそれぞれ特徴があります。
マジックスピード4はどんな人に、どんなシューズを探している人に向いているのか考えてみました。

厚底ランニングシューズ初心者

走ることが習慣になってきて、そろそろ厚底のカーボンシューズを履いてみたいと思っている人にもオススメ。

上記の人にオススメなのは、
安定性があるシューズ
クッションがあり、足へのダメージが少ないシューズ
重すぎないシューズ

マジックスピード4はバッチリ当てはまっています。

更に、クセも少なく万人受けするシューズとなっています。
前作より2,200円高くなりましたが、この価格帯の中ではとても性能も良くコストパフォーマンスの高いシューズとなります。

記録の向上(自己ベスト更新)を目指している人

アシックスには『S4』というサブ4を目指す人向けのシューズもあります。
S4も高性能でサブ3を目指せるシューズとなります。

そんなS4と比較しても引けを取らない性能を持っていると感じさせるマジックスピード4。

S4と重さはほとんど変わらず、ソールの厚さと素材の違いによってクッション性や反発力はマジックスピード4の方が上に感じました。
つまり、サブ4はもちろん、サブ3も狙えるシューズだと思います。

ただ、ソールの厚さが40mmを超えているので、公認レースで公認の記録を狙うのには使用できません。
私も含め、多くの市民ランナーにはそこまで影響はないので遠慮なく使っていきましょう!

過去に厚底カーボンシューズを試して合わなかった人

マジックスピード3が合わなかった人

マジックスピード3はコスパ最高厚底ランニングシューズではありましたが、多少クセが合って履きこなせなかった人もいるようです。

ソールの素材やドロップ(7mm)は変わりありませんが、カーボンプレートの形が変わりました。
前作は自然と転がる力がより働き、次々足が前に出ていく感覚があり、ピッチが早くなる傾向が強かったです。

マジックスピード4はそういうことはなく、しっかりとストライドが伸びることでスピードを上げることができました。

ヴェイパーフライなど軟らかい高反発シューズで脚を痛めてしまった人

クッション性、反発性が高すぎるシューズは、スピードが出しやすく楽しいものです。
でも、接地などランニングフォームがしっかりしていないと身体への負担も大きくなります。

そういう場合は厚底ランニングシューズが合わないのではなく、まず安定性の高いシューズ(マジックスピード4など)でしっかりと正しいランニングフォームを身に付けてから履いてみるのも良いかと思います。

耐久性・寿命

耐久性・寿命はとても気になるポイントだと思います。
マジックスピード4の耐久性はどうでしょうか?

アウトソール、ミッドソール(部分的に別素材)はマジックスピード3と、アッパーはマジックスピード2と同じ素材なので、まずはそちらを参考にしてみたいと思います。

まず、現在マジックスピード3は走行距離800kmを超えましたが、アウトソールもミッドソールも大きな損傷はなく、ポイント練習で使用できています。
マジックスピード2は走行距離950kmを超え、今は雨の日用のシューズとして履いていますが、アウトソールも滑りにくいままで耐久性は高いと言えます。
ただ、アッパーは穴まではいかないものの、内側が削れてきている部分があります。

おそらくマジックスピード4もポイント練習などの高強度トレーニング中心で利用しても1000kmは超えてくると予想できます。
※もちろん、ランニングフォームによってはそこまで保たないことも考えられますが、耐久性は高いシューズと言えるでしょう

100km経過

アッパー、ミッドソールには大きな損傷はまだありません。
ミッドソールにシワが出てきましたが、クッション性・反発力には問題ないレベルです。
履き始めよりだいぶ馴染んできてより走りやすくなりました。

アウトソールのアシックスグリップもまだ大きな削れもなし。
アウトソールのない部分はやや削れていますが、性能には問題のない部分なのであまり気にしません。

現在、ペース走、閾値走、インターバル走、ジョグで使用しています。これからもどんどん使っていきたいと思います。

今後、200km、300kmと経過していく中で、どう変化していくかも随時レビューさせていただきます。

現在の販売価格

現在の販売価格はこちらでチェックできます↓

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