アシックスの厚底ランニングシューズ『マジックスピード2』をご紹介いたします。実際に履いて色々なペースでも走ってのレビューとなりますのでぜひ参考に見てください。
マジックスピード2はメタスピードシリーズの機能とデザインを色濃く引き継いで、前作よりかなりのバージョンアップを果たしました。
安定性のあるシューズとなりますので、初めて厚底ランニングシューズを購入したい、今より記録を狙っていきたいという方にもおすすめの一足です。
マジックスピード2
アシックスから発売されている『マジックスピード2』は、初めてカーボンシューズを試したいランナーや、メタスピードシリーズのトレーニング用としておススメのランニングシューズとなります。
まずは公式なデータから見ていきます
ミッドソール厚み 前足部:24mm
後足部:31mm(前作+2mm)
ミッドソール素材 FF BLAST PLUS/FLYTEFOAM
価格 : 16,500円(税込)
重量 : 約240g (27.0cm 片足重量)
サイズ感・重さ
サイズ感
メタスピードスカイ、メタスピードスカイ+も所持していますが、全て同じ26.5cmとなり、通常のサイズ感となります。
それぞれ、多少サイズ感に差はあります。
感覚的にメタスピードスカイ<マジックスピード2<メタスピードスカイ+の順に足幅に少しゆとりを感じます。
重さ(重量)
マジックスピード2の片足重量は222.0g(26.5cm)でした。※個体差はあります
マジックスピード2と同じような位置にあるナイキのズームフライ5は272g(27.0cm)、同サイズで240gとなっています。
ズームフライシリーズより、軽い仕様となっていますので、より軽さを求める方におススメです。
手で持った感覚はメタスピードシリーズと比べると重さに違いを感じますが、履いた感覚の重さは気になりませんでした。
スピードを出したいときにも使えると思います。
使用感・実走レビュー
マジックスピード2を実際に履いてトレーニングをした感想をお伝えします。
トレーニングとしては、「ジョグ」「ペース走」「閾値走」「タイムトライアル」など色々なスピードで使用しています。
安定性が高い
フルレングスカーボンプレートと、やや硬めのミッドソールにより安定感のある厚底カーボンシューズとなっております。
沈み込みが少ないので、薄底のシューズに慣れている人にも抵抗なく履けると思います。(もちろん、薄底のような足裏にかかる衝撃はありません)
踵のホールド感はさすがアシックスと言え、更にシュータンも一体型となっていたり、包み込まれる感じが安定性をより高めています。
カーブや折り返しでもぐらつくことなくスムーズな走行感です。
スピードを出しても安定は損なわれないので安心して走れました。
グリップ力の高さ
前作と大きく変わって、マジックスピード2にはメタスピードシリーズと同じ『アシックスグリップ(ASICS GRIP)』が採用されました。
上位モデルと同じグリップ力を感じれます。
前作と大きく変わったポイントの1つですね。
グリップ力の高さは雨の日や滑りやすい路面でも力を発揮できるので必須項目ですね。
自然とスピードが出る
前足部にしっかりと体重をかけることができるとより推進力を得ることができます。
これはメタスピードシリーズも同様の感覚です。
ソールの硬さがあるので沈み込みはあまり感じませんが、反発を感じることもできますし、なによりスピードが出ます。
その他、踵着地の場合でも前足部のカーブとフルレングスのカーボンの形状からコロンと転がる感覚もあり、スムーズな足離れを実現しているのでピッチも上がりやすく、自然とスピードを出すことができます。
耐久性・寿命
厚底カーボンシューズは寿命が短いイメージがまだまだあります。
では、マジックスピード2の耐久性はどうでしょうか?
履いている感じは耐久性も高い印象です。
これからもしっかり履き続けたいと思います。
シューズの消耗はランニングフォームにもよりますが、キロ数毎の消耗度合いもぜひ参考にしてみてください。
ちなみに私のランニングフォームはフォアフットよりのミッドフット走法になります。
100km経過
100km走った感想です。
走り始めより、だいぶ足に馴染んできました。
外装、アウトソールともに大きな消耗は見られませんでした。
多少の汚れが見られるくらいです。
ミッドソールにもまだ潰れている様子もなく、耐久性は高いように感じます。
今後、どれくらいまで走れるか楽しみでもあります。
200km経過
マジックスピード2のミッドソールは、200km走ってもまだ大きく潰れる感じもなく、反発も問題なし。
300kmも問題なく通過できそうです。
アウトソールは、踵の外側が少しすり減り、溝がなくなってきています(○で囲っている部分)
まだ、特に問題のない範囲です。
300km経過
ミッドソールもアッパーも前回の200km経過と変わらず、特に問題なし。
反発も健在でトレーニングでのペースも気持ちよく上げれます。
アウトソールは前回と同じ場所のすり減りが少し広くなったくらいです。
まだ、ミッドソールが見えてくるほどのすり減りではないので問題なしですね。
マジックスピード2はレースでは使っていませんが、300km走ってもレースで使えるレベルを保っています。
400km経過
400km経過時のトレーニングはフルマラソン3日後に行った12kmのビルドアップ走。
新品の時と比べるともちろん反発性は落ちているはずですが、とても良いペースで走れました。
4’27ー24ー29ー28ー30ー11ー11ー12ー12ー09ー3’49ー44
4’30/kmー4’15/kmー4’00/kmの予定でしたが、ラストは思った以上にスピードが出ました。まだまだ、このマジックスピード2は活躍してくれそうです!
どこまでこの性能を保ってくれるのか楽しみです。
もちろん、アッパー・ミッドソール・アウトソールも変わらず問題なし!
500km・600km経過
ここも特に大きな問題もなく走り切れました。
ミッドソールやカーボンは新品時と比べるともちろん劣化はしているはずです。
履き続けているのでその変化は気づくことは難しいと思います。
しかし、練習で使用する分には全く問題ない状態を保っています。
スピードも出せているのでいつまで使用できるのか楽しみです。
700km経過
700km経過時のマジックスピード2の状態です。
アッパーは相変わらず全く変化はありません。
ミッドソールの潰れも特に気になる所はありません。
アウトソールはかかと外側の擦り減りが大きくなり、ほんの少しミッドソールが見えてきましたが、まだ問題ないレベル。
その他の部分も少しすり減ってはいるもののまだ溝も残っているので、だいぶ耐久性の高いソールになっています。
現在、ポイント練習の殆どをこのシューズで行っています。
引き続き、800km、900kmと経過を随時追加で報告させていただきます。
まとめ
マジックスピード2は安定性もあり、扱いやすいシューズなので、初めて履く厚底カーボンシューズにもおすすめできます。
また、サブ4、サブ3.5、サブ3まで幅広く対応できるレースシューズとしてもおすすめできます。
ズームフライシリーズなど、柔らかく沈み込みながら弾むような感覚が好きな人には向かないかもしれません。
逆にシューズのミッドソールが柔らかくて不安定感が気になる人、足首が緩い人には安定性の高いマジックスピード2が合う可能性があります。
今回のバージョンアップにより、更にメタスピードシリーズに近付いたコスパの良いシューズとなりました。走るのが楽しくなるシューズの1つですね。
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マジックスピード3も販売開始
私も購入しました。
こちらもとても良いシューズです。レビューも書かせていただきました。
マジックスピード3のレビューはこちら↓
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