アシックスの厚底ランニングシューズ『ノヴァブラスト3』をご紹介いたします。実際に履いて色々なペースで走ってのレビューとなりますのでぜひ参考に見てください。
ノヴァブラスト3はカーボンの入っていない厚底ランニングシューズとなります。
厚底シューズを履きたいけれどカーボンはまだ不安という厚底初心者や、既に厚底カーボンシューズを履いていて脚の負担を減らして距離を踏みたいと考えている人におススメのランニングシューズとなります。
ノヴァブラスト3
アシックスから発売されている『ノヴァブラスト3』は、レースからトレーニングまで使用が可能な厚底ランニングシューズとなります。
ノヴァブラスト2よりも厚さも増し、反発性やクッション性も向上しました。
前作より、より楽しく走れるシューズとなっております。
まずは公式なデータから見ていきます
ミッドソール厚み 前足部:23mm
後足部:31mm
(アウトソールなどの厚さも含めると最大41.5mmとなります)
ミッドソール素材 FF BLAST PLUS
価格(定価) : 14,300円(税込)
重量 : 約250g(27.0cm 片足重量)
サイズ感・重さ
サイズ感
マジックスピード3、S4、メタスピードシリーズも所持していますが、ノヴァブラスト3も含めて全て同じ26.5cmとなり、通常のサイズ感となります。
ただ、レース用シューズよりはタイト感が弱く、少しゆったりと履ける印象です。
重さ
ノヴァブラスト3の片足重量は238.0g(26.5cm)でした。※個体差はあります
この厚底感、見た目から想像できないくらいの軽さでした。
重さは走りにも影響するので、前作よりの大幅な軽量化は◎
使用感・実走レビュー
ノヴァブラスト3を実際に履いてトレーニングをした感想をお伝えします。
トレーニングとしては、「ジョグ」「ビルドアップ」「ウィンドスプリント(流し)」で使用しました。今後、「ロング走」でも使用していく予定です。
しっかりとした厚底感&クッション性
カーボンプレート搭載の厚底シューズとは異なり、よりクッション感を味わえます。
足裏への衝撃もありません。
厚底カーボンシューズとはまた違った感覚の反発感を味わえます。
フィット感◎
マジックスピード3やS4、メタスピードシリーズと比べるとタイト感は弱くなっておりますが、シュータンとシューズ本体が一体となったシュータンウィング構造がフィット感を高めてくれています。
また、ヒールカップ上部もしっかりとしたクッション材が入っているタイプなので、フィットして安定感を出してくれます。
スピードも出せる
気持ちよく走れるシューズなので、スピードも出せたらなお楽しいだろうと思い、試してみました。
ビルドアップと流し(ウィンドスプリント)で使用!
ビルドアップはジョグペースから入り、ラストは閾値ペース(ハーフマラソンのレースペースよりやや速いくらい)まで上げてみました。
シューズの重さは気にならず、自然と上げることができました。
フォーム的には、しっかりと前傾してミッドフット~フォアフット着地の方が明らかにスピードは出ました。
流しは、スピードが上がる分、前足部に体重を乗せやすくなります。
その際、更に反発を感じれました。
厚さがある分、やや接地の瞬間から足離れまでタイムラグがある感覚はありますが、スピードは普通に出ました。
グリップ力はそこそこ
アシックスのスピードモデルに搭載されているアシックスグリップと比べると、ノヴァブラスト3のアウトソールのグリップ力は落ちます。
通常の路面状態では特に滑ることはなく、普通に走れます。
ただ、路面が濡れている滑りやすい状態の場合は、少し滑る感覚がありました。
どんな走り方(ランニングフォーム)に合うのか?
ノヴァブラスト3に合う走り方とは?
ヒールストライク(かかと着地)のフォームの人は、しっかりと衝撃を吸収してくれる役割が大きくなるように感じます。
より、かかと側のミッドソールも厚くなっているので衝撃を吸収し、8ミリあるドロップ(前後のソールの厚さの差)で自然と体重を前に移動しやすくなっています。
それに対して、ミッドフット(フラット着地)~フォアフット(前足部着地)のフォームの人はスピードを出す方に力を発揮してくれる印象です。
弾む力をスピードを出す方に利用するには断然こちらのフォームが有利だと思います。
また、グリップ力や跳ねる力を得やすい構造上、地面を蹴って走るフォームの人よりも、反発を活かしたフォームの人に向いているでしょう。
耐久性・寿命
耐久性・寿命はランニングシューズを選ぶ上で重要ですよね。
アシックスのノヴァブラスト3の耐久性はどうでしょうか?
アシックスのシューズは色々履いていますが、最近はアシックスグリップ(アウトソール)のものばかりでしたので、ノヴァブラスト3のアウトソールの耐久性はどのくらいあるかは、気になる所です。
ミッドソールはマジックスピード3と同じものですので、耐久性はありそうです。
80kmほど走った時点で、大きなダメージもなく、性能も落ちることなく走れています(むしろ、走り方が掴めてきてより走りやすくなったくらい)
100km経過
現在、140km程、走っています。
ミッドソール・アウトソールともに大きなダメージはまだ見られません。
最近は主に少し速めのペースをノヴァブラスト3で走ることにはまっています。
足への衝撃もなく、更に無理せず気持ちよくペースを上げることができます。
まだ、特に劣化・消耗した感じもなく、むしろ走りやすくなった印象です。
フルマラソンのペースより10秒遅いくらいのペースで15~20km走っても全然余裕なので、楽しく気持ちよく走るシューズとして使用しています。
250km経過
アッパー、ミッドソールともに大きなダメージはまだありません。ミッドソールに少し線が出てきたくらいで全く問題ありません。
続いて靴底ですが、アウトソールに関しては元から溝が殆どないタイプの割にはまだ溝が残っています。削れてきている部分はありますが、まだミッドソールに達する削れはありません。
元からミッドソールがむき出しの部分は多少削れがあるくらいです。
性能的にも問題はなく、弾む感じを楽しみながら走れています。
500km経過
ノヴァブラスト3も500kmを経過しました。
アッパーは特にダメージはなくきれいなままです。
ミッドソールのシワは少し目立つようになってきた&かかとよりの外側がやや擦れてきました
アウトソールは溝がだいぶなくなってきましたが、濡れた路面以外は特に滑るという感覚はありません。
しっかりと衝撃を吸収してくれているのでロングジョグなどでも活躍中です。
ランニングフォームによって、消耗度合いは変わると思いますが参考にしていただけたらと思います。
今後も600km、700kmと使っていく中でどう変化していくかも随時報告させていただきます。
まとめ
ノヴァブラスト3はカーボンプレート搭載されていない厚底ランニングシューズです。
カーボンプレートなしでも安定性があり、反発もあるシューズとなります。
脚への負担も軽減されるので、初心者や距離をたくさん走る人にもおススメのランニングシューズとなっています。
逆に、地面を感じて走りたい人や、トレーニングで脚を鍛えたい場合にはあまり向かないかもしれません。そういう場面で使いたい場合はもう少し薄めのシューズを選ぶのも良いと思います。
ジョグで使用するのはもちろん、レースなどでの使用も可能なシューズとなります。私もロング走やペース走などでも使用していきたいと考えています。
ノヴァブラスト3は、厚底カーボンシューズとは違う楽しさがあるシューズでした。
今後もどんどん履いていきたいと思います。
現在の販売価格
ノヴァブラスト4も発売され、ノヴァブラスト3の販売価格も下がってきました。
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