アシックスの厚底ランニングシューズ『マジックスピード5』をレビューいたします。
2024年8月に発売されたマジックスピード4から、約1年4ヵ月での発売となった『マジックスピード5』。
少し期間があいたけど、その分進化しました!
マジックスピードシリーズは毎回大きな進化をして発売されています。
前作のマジックスピード4、S4+YOGIRIも所有しているので、そちらとの違いも含めてレビューしていきたいと思います。
マジックスピード5
アシックスから発売されている『マジックスピード5』は厚底ランニングシューズ初心者からサブスリーランナーにもおすすめのランニングシューズとなります。
まずは公式なデータから見ていきます。
ソールの厚み 前足部:30.5mm
後足部:37.5mm
ドロップ 7mm
ミッドソール素材 FF BLAST PLUS
FF LEAP
価格 19,800円(税込)
重量 約196g(27.0cm片足重量)
サイズ感・重さ
サイズ感
マジックスピード4、S4+YOGIRI、ノヴァブラスト5、メタスピードシリーズなど所有していますが、マジックスピード5も含め全て26.5cmとなり、通常のサイズ感となります。
今回はユニセックス(UNISEX)となり、女性ランナーさんは少し幅が広くなりますので注意が必要です。
メンズサイズは通常サイズで大丈夫です。
(今回はメンズ、レディースに分かれていないのでサイズに注意していきましょう)
アッパーはエンジニアードメッシュを採用しているので、メタスピードシリーズよりも圧迫感は少なめです。
重さ

マジックスピード5の片足重量は195.0g(26.5cm)でした。 ※個体差はあります
マジックスピード4の計測は232.5g、マジックスピード3の計測は212.5g(26.5cm)でした。前作よりも37.5gも軽量化されたので、手で持った感じはもちろん、履いても違いが分かるレベルの軽量化です。
マジックスピード3よりもソールは厚くなったのに軽くなったというところにも驚きです。
マジックスピード5とマジックスピード4の比較


画像は公式HPより
前作(マジックスピード4)は、かなりソールの厚さがあり公認のレースに使えないものでした。その分、重さもあり、レースやスピード練習でうまく使いこなせていないランナーもいました。
マジックスピード5は厚さが前作より5~6mm薄くなり、もうひとつ前のマジックスピード3より1.5mm厚くなっているだけなのでこちらに近くなりました。
ミッドソールも最上級の素材の進化に加えて、
マジックスピード4…使用部位も前足部の一部の使用
マジックスピード5…上部全体的に配置
に変わったことによって、どの部位で着地してもしっかり恩恵を受けれる様になりました。
使用感・実走レビュー
マジックスピード5を実際に履いてトレーニングをした感想をレビューします。
トレーニングとしては、「ジョグ」、「ペース走」、「レース」で使用しました。
今後、「閾値走」、「インターバル」でも使用していく予定です。
グリップ力の高さ

前作と変わらず、マジックスピード5にもメタスピードシリーズと同じ『アシックスグリップ』が採用されています。
今作もアウトソールの形状は少し変更されています。
かかとの方までしっかりとアウトソールでカバーされているので、かかと着地の人も安心して利用できると思います。
同じアシックスグリップをしようしている、メタスピードエッジパリで『雨の横浜マラソン』を走りましたが、滑ってしまっている人もいる中でも全然滑らず、安心して走り切ることができました。
今作は、更に凹凸が増えたので、よりグリップ力が上がっているのか楽しみでもあります。
反発性&安定性の高さ
マジックスピード5は前作ほどのクッション性・反発を感じられないと思う方もいるかもしれません。
しかし、実際は反発性も向上していると感じました。
前作は、より厚みもあり全体的に沈み込ませて反発するイメージでした。
しかし、マジックスピード5は上部が特に柔らかい素材『FF LEAP』、下部にもう少ししっかりとした素材の『FF BLAST PLUS』という構造となっている為に、沈み込む感覚に差があるのが原因だと感じました。
上部の沈み込みが早いので、ちょっと厚みを感じにくく、特に前足部の感触は地面の近さ(硬さ)を感じます。
しかし、実際走ってみるとなぜかスピードが出ています。
軽さ
今作は、上級者用のレースシューズの重さに近づいてきました。
マジックスピード5の27.0cmは196g
メタスピードシリーズも27.0cmで
スカイ199g
スカイプラス205g
エッジパリ・スカイパリが185g
エッジトウキョウ・スカイトウキョウ170g
既に、メタスピードスカイ、スカイプラスよりも軽く、実はソールの厚みも厚くなっています。
この進化には驚きです。
前作はレースシューズと比べるとやや重さを感じましたが、今作は全く感じずスピードが必要となるトレーニングやレースにも使用できると感じました。
フルマラソンでの使用感は大満足
マジックスピード5のレースでの初使用は2025年12月に開催された『湘南国際マラソン』でした。
レース前には、5kmくらいのジョグと1kmペース走のみでした。
この1kmは3’55/kmの感覚で走ったら、3’38/kmで走れてしまい、レース時には飛ばし過ぎないように注意してスタートしました。
レースの結果としては、脱水により3時間21分台でのゴールとなりましたが、
前半の走れている時は、4’00/kmを切るペースで楽に走ることができていました。
心拍数も155前後で走れていたので、かなり余裕がある状態だったことを考えると、シューズの性能は◎、体調管理と水分補給管理がダメだったことが悔やまれます。
今後は、耐久性をみていく為に練習でガンガン使いたいので、レースでの使用は今回が最後になるかもしれませんが、機会があればまたレースでも履いてみたいと思えるシューズでした。
耐久性・寿命
厚底カーボンシューズは寿命が短いイメージがまだまだあります。
耐久性・寿命はとても気になるポイントだと思います。
マジックスピード5の耐久性はどうでしょうか?
アウトソール、ミッドソール(下部)、アッパーはマジックスピード4と同じ素材となります。
そこから考えると、耐久性の高いシューズとなってくると思います。
結構激しく使用してきたマジックスピード4は800kmほどでアッパーに少しダメージが出始めましたが、その後もまだ使用できています。
マジックスピード5も同じような耐久性があると思うので、しっかりとチェックしていきたいと思います。
今回の耐久性で重要となってくるのは、ミッドソール上部の高クッション・高反発素材の『FF LEAP』がどこまで機能を保てるかだと思います。
現在、フルマラソン1回を含めて50km程使用しましたが、アウトソールのかかと外側の溝がすり減っているくらいで大きな損傷はありません。
今後、100km、200kmと経過していく中で、どう変化していくかも随時レビューさせていただきます。
現在の販売価格
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